4・5回に 1回できたら 褒めてみて
今日は以下の書籍から学んだことを紹介します。
この本の題名は「The Art of Saying NO」。
どうしたら気が引けることなく「ノー」と言えるかに関して助言しています。
洋書ではありますが、アマゾンで試し読みしたところ英語はそれほど難しくないように見えたことと、アマゾンでの評価が高かったこと、あとキンドル版は安価だったので途中で挫折したとしても落ち込まないでいられそうと思ったので購入しました。
安価のわりには読み応えがあり、ようやく読み終えました。😊
この本、すごく切実な思いで書かれているんです。
「スポーツは筋力を鍛える必要があるように、『ノー』と言うときも『ノー』と言う筋力が必要なので鍛えましょう」とアドバイスした上で、その方法として「カフェで注文するとき、店員から他の何かを勧められたときに『ノー』と言う練習をしましょう」だとか、「セールス・勧誘の電話がかかってきたときに『ノー』と言う練習をしましょう」って書かれてるんです。
それが練習になるってすごく切実だと思いませんか?
私にもそんな時代があったっけ・・・
この本は、刺さる人には思いっきり刺さるんだろうなと思いました。
この本には相手の依頼を断るときに、正当な理由があるのに躊躇して断れない人に向けてヒントがふんだんに記載されています。
今の私は正直それほど躊躇しないのですが、以下のキーワードが私にとって勉強になりました。
- genuine, sincere(誠実な)
- graceful(上品な)
- 決して嘘を作り上げない
きっと私は人の心を理解していないし、相手への思いやりがないから勉強になったのでしょうね。。。
あともう1つ私にとって勉強になった言葉があります。
「アサーティブ」。
最近の日本語はカタカナ語がどんどん増えてますよね。
私のいる環境では、たまにこの「アサーティブ」という言葉も聞こえてくるようになってきたので、「何それ?」って思ってました。
なので今回の本は、ちょうど良い機会になりましたよ。
「アサーティブ」とは対照的に「アグレッシブ」と言う言葉もあるのようで、本ではその違いについて述べられてます。
私が理解するに、アサーティブな人は意見が食い違う人と話す時はちゃんと相手の主張を聞いてから自分の意見を述べたり、グループディスカッションでは他人の意見に敬意を払ったうえで自分の意見もしっかり述べることをいうそうです。
一方、アグレッシブの人は主張が強引な感じ。
どうやら「アサーティブ」とは、言いにくいことでも正しいと思うことを率直に伝えるコミュニケーションスキルのことのようです。
確かに全ての考え方が一致している人なんているわけはないんだから、良い人間関係を築き上げるためにも「アサーティブ」は習得しておきたいスキルですよね。
突然ですがここでこの記事のタイトル「4・5回に 1回できたら 褒めてみて」に話を移します。
実はこれ、本からではなく、森岡毅さんがゲスト出演していたテレビ番組を観ていたときに得たヒントでして。
録画したわけではないのでうろ覚えで書くのですが・・・
森岡毅さんがあらゆる人の相談に乗る企画で、その中の相談者の一人が会社の社長さんだったのですが、よく遅刻する部下に対して注意することができない、という相談内容だったんです。
当然ながら森岡毅さんは部下に優しい言葉で注意を促した方がいいことをアドバイスするのですが、その上で森岡さんご自身の「頭でわかっていても実行に移せなかった」苦い経験も語り、以下のようなアドバイスをしたのです。
頭の中でわかっていても実行に移せないのは、頭の中の回路が出来上がっているということ。
そんなときは諦めずに何回でも挑戦し、5回のうち1回でも実行できたら自分を褒めること。
そうすることで次第に実行できている自分になっている。
その後のナレーションで、「最初から5回の内、5回成功するのは無理。最初は5回やって1回でもできたら自分を褒めましょう」と流れました。
森岡毅さんって、すごいですよね~。
修羅場をくぐり抜けてきたというか、挫折を経験した方じゃないと、こういったアドバイスはできないような気がします。
難しいシチュエーションの中での「アサーティブ・コミュニケーション」。
これが1回でも出来たと思ったら自分を褒めてみたいと思います。